これまでとこれからも

インタビュー

森久保さんはどんな想いから日野市議をめざされたのでしょうか?きっかけを教えてください。

昨年の1月に20年ぶりに日野へ戻ってきたのですが、その当時日野市には「財政非常事態宣言」「元副市長のお金に関する不正」「ごみの搬入経路に関しての裁判」と大きな問題を抱えていました。地元出身の人間として、このことに大きな衝撃を受けまして、自分が市議となって日野を良くしなければならないと強く思い、4月の補欠選挙に立候補する決意をしました。

森久保さんは日野市議会の新人議員の中でダントツ「結果」を出していると聞きました。これまでの実績について教えてください。

幸いにして市民のみなさま、そして議会・市役所の職員の方々のご理解とご協力をいただき、いくつかの実績を残すことができましたが、ここでは2つ申し上げたいと思います。

まず、一つ目は、ふれあい橋の改修工事の件です。この橋ができたのは約30年前で、子供のころにもよく利用していました。冬のこの時期ですと橋からきれいな富士山が見えますので、これを楽しみにしておられる方も多いのではないでしょうか?ただ、この橋も老朽化が進みまして、路面の凹凸が大きくなっています。このままではご高齢者やベビーカーで橋を渡るのが大変になりますので、路面の改修を市に求めました。また、この橋は通学路にもなっていて「歩いて渡る」ことが原則なのですが、実際には歩行者の脇を自転車が高速で通り抜けていきますので、「自転車の通行ゾーン」と「歩行者ゾーン」を分けることができないか?も市に検討していただきました。その結果、令和6年度までの改修工事が行われ、歩行者と自転車の通行帯が分離され、より安全な橋に生まれ変わることが決まりました。
二つ目は市政の外部監査の導入です。昨年4月の選挙では元副市長の不正なお金の請求が大きな焦点となりました。「市のチェック機能はどうなっていたんだ?」というご意見も市民の方から多くいただきました。いま、日野市に一般予算は700億円を超えていて、かなり大きい金額となっています。やはりこのレベル金額であれば外部からのチェックを強化していくのが、民間・そして世間一般の常識になりつつあるということで、行政にも積極的に外部監査を導入し、税金の使われ方に透明性を確保するように求めました。新しやり方を導入するということで、議論・調整には時間を要しましたが、昨年末になって、ようやく導入の目途が立ちました。

これから日野市をどのようにしていきたいのか?今後の抱負をお聞かせください。

やりたいこと、しなければならないことはたくさんありますが、ここでも2点とりあげたいと思います。
最初はみなさまの命に直結する防災の問題です。日野市には多摩川と浅川という2本の一級河川が流れていますから、異常気象も増える中、河川の氾濫に備えていくことが必要です。ただ、最近川に近くの住民の方より、「川が氾濫した場合の避難所となっている小学校も川のそばで避難所にならず不安だ」という声を頂戴しております。万願寺地区の場合は4小が使えませんので、多摩モノレールの協定を結ぶことにより、高いところにある「万願寺駅」「甲州街道駅」が一時的な避難場所として使用できることになりました。ただ、この問題は他の地区でも存在します。高幡地区では潤徳小がやはり河川氾濫時には避難所になりませんし、八小まではやや距離があります。そこで、新たに協定を結んで高幡不動駅を一時的な避難場所として利用できるようしに、市民のみなさまの安全を確保していきたいと思います。

2点目は都市農業です。日野市は新宿から30㎞程度しか離れていないのですが、都市農業が盛んで、地元の新鮮な野菜を簡単に手に入れることができます。都心に住んでいる方は、この事実に驚きますので、日野の大きな特徴の一つです。また市内で採れた安心。安全な野菜を学校給食で子供たち提供するという地産地消の取り組みも積極的に行われています。
 ただ、農業を取り巻く状況は厳しく、「後継者不足」や「都市化が進む中で農地をどう守っていくのか?」という問題があります。農学部出身であるという私の経歴も活かしまして日野にとってかけがえなのない存在である都市農業を守り、日野市民の方がいつまでも安心安全な地元野菜を食べることができるようしていきます。